勇敢９ ページ11
東「…すみません。一時間経つので私はこれで失礼します。」
そう、悲しげに東雲が言った。
一時間経つから？
何かあるのだろうか？
…まぁ、入院してるんだから検査とかいろいろあるのかもしれない。
優「！…もうそんな時間か。…気を付けて帰ってね。」
兄さんも、どこか表情が暗い様な気がした。
東「はい。有難うございました。」
一礼して、兄さんの病室を出て行った。
あいつって何で入院してるんだろ？
ふと疑問に思った。
足や手や動作…別におかしなところはなかった。
重い病気なら他の人の病室へは行けないだろう。
検査入院とか…か？
…兄さんなら…知ってるか？
京「なぁ…兄さん。」
優「なんだい？」
京「あいつって何で入院してるんだ？」
俺がそう聞くと、少し困った様に笑った。
優「これは、Aちゃんの事だからね。俺の判断では話せないよ。」
…それはそうか。
優「…気になるかい？京介。」
京「えっ？あっ…いや…別にそう言うわけじゃ。」
すると今度は、ふふっと嬉しそうに笑った。
優「そっか。Aちゃんが気になるんだ。Aちゃん美人さんだもんね。」
京「なっ！…別にそう言うんじゃない！」
否定はしているが、きっと俺の顔は赤いと思うから説得力はない。
優「…これ。Aちゃんに借りてる本なんだ。読み終わったから返してきてくれないか？」
京「え？」
優「Aちゃんの事…気になるなら確かめてきなよ。」
京「…」
そう言われた俺は、兄さんの言う通りに本を返しにあいつの病室まで行った。
兄さんから聞いた病室番号は１０１３。
看護師に聞きながら、やっと病室まで辿り着いた。
扉は開いていた。閉め忘れたのか…？
東「…思っちゃうんだよ。」
京「何を思うんだ？」
頭で考えるより先に、言葉を口にしていた。
東「…剣城弟さん。」
京「何だよ、弟さんって。普通に呼べよ。」
東「…剣城さん。」
京「兄さんも剣城だけど？」
少し意地悪をしてみた。
東「京介さん…。」
京「ん。」
すると、素直に名前で呼んでくれた。
東「私に何か用ですか？」
京「…これ。」
兄さんから受け取った本を差し出した。
京「兄さんから。面白かったってさ。また、貸して欲しいって。」
東「うん。わざわざ返しに来てくれて有難う。」
そう言って手渡そうとすると、東雲の体が傾いた。
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スラズ(プロフ) - ふみんさん» お願いします！ええ！敬語外しても良いですよ！ (2014年12月25日 9時) (
レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
ふみん - 了解した！スラズさんの方が年上ですが敬語はずして良いですか？でも、さん付けはします！ (2014年12月25日 9時) (レス) id: acf3109a2a (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - ふみんさん» 監督さんwえっと、シュウは…ここでは幽霊じゃなくて普通に生きていることにして下さい！！ (2014年12月24日 16時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
ふみん - シュウって、ゴットエデンから出てきていいんですか？ (2014年12月24日 15時) (レス) id: acf3109a2a (このIDを非表示/違反報告)
ふみん - 監督なんてゴミ箱にポイポイしてやる！ (2014年12月24日 15時) (レス) id: acf3109a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2014年10月13日 17時
