スターチスを君に.【 Mao.Y 】

17 ページ17

-




マオ「 あの、貴重なお休みを1日頂いて
しまって、本当にごめんなさい 」

『 あ、いえ！家にいても特にやること
ないですし…お誘い嬉しかったです 』


ありがとうございます、と頭を下げれば
安心したように笑ってくれた。


マオ「 水族館のチケットを友達から
貰ったんです。もし良かったらどうかなって思って
今日朝からお誘いしてしまって… 」


すっとテーブルに出された2枚のチケット。


『 私の方がお礼しなきゃ
いけないのに、申し訳ないです… 』

マオ「 だから、本当にあれは忘れて下さい、
僕お礼なんていいですから 」


『 でも… 』

マオ「 今日来てくれただけで充分です 」


…どうしてマオさんは、こんなにも
私なんかに優しくしてくれるんだろう…？



マオ「 …あ、でも、一個だけ、
いや、二個だけ、僕のワガママを
聞いてもらってもいいですか…？ 」


『 …？、はい？ 』





マオ「 …敬語、止めて欲しいのと、
下の名前で呼んでもいいですか…？ 」





-

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す