スターチスを君に.【 Mao.Y 】

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藍「 …だからそのまま席に帰ってこなかったのね 」


『 …勝手に帰ってしまったことは
謝ります、ごめんなさい 』


結局昨日はマオさんと別れた後
そのまま席に戻らずに、
逃げるように帰ってきてしまって。

なので今日、藍ちゃんにお詫び兼相談料として
カフェラテとパンケーキを奢った。


藍「 まぁ、運命の王子様にまた会えたなら
よかったね♡ちゅーぐらいしてきた？ 」

『 そ、そんな破廉恥なことしないよ！ 』


藍「 …だって話聞く限りその、マオさん？
超草食系でしょ？なんかAの方から
発破かけないと付き合うなんて夢のまた夢だよ？ 」


『 …私、別にマオさんと付き合いたいなんて
思ってないよ…？ 』



藍ちゃんのフォークから、
パンケーキがぽろっと落ちる。



『 藍ちゃん、落ちたよ 』

藍「 落ちたよ、じゃないでしょ、小学生？
…いや、今時小学生の方がいい恋愛してるわ 」


『 …だって、想像できないんだもん、
マオさんと、その…ちゅ、ちゅーとかっ 』

藍「 幼稚園児でも平気でちゅーする時代よ？ 」


『 みんな破廉恥だ… 』


藍「 違うでしょ、
Aがお子ちゃま過ぎるだけでしょ 」



…そういわれちゃったら、何にも言い返せない。



昨日のお友達と映っているマオさんの
SNSのアイコンを見ながら小さくため息をついた。




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