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『___ハリーと私、に？』
ビクトールはゆっくりと頷いた。
クラ「…Aには、一緒にいて、貰いたい」
___という事は、ハリーに話？
私達は頷き、ビクトールの後に続く。
彼は禁じられた森へと歩き始めていた。
ハリー「どうしてこっちの方に行くんだい？」
クラ「盗み聞き、されたくない」
ビクトールは何処となく素っ気ない。
静かな空き地に辿り着くと立ち止まり振り返った。
クラ「___君と、
あまりにも深刻そうな言い方に思わず笑みが溢れた。ハリーも拍子抜けしたような表情を浮かべている。
ハリー「何にもないよ」
ビクトールもリータの記事の被害者だ。
ハーマイオニーに心を寄せる彼にとって、かなり深刻だったのだろう。
ハリー「僕達友達だ。ハーマイオニーとはこれまで一度も何も無い。スキーターのでっち上げだ」
ビクトールは疑うような目で私に首を傾げた。
クラ「___A、本当？」
『本当だよ。ハリーとハーマイオニーはずっと友達』
クラ「ずっと、友達…」
ハリー「そうさ！」
ビクトールは少し気が晴れたような表情を浮かべ、ハリーをじっと見て口を開いた。
クラ「君、飛ぶのが、上手いな。第一課題の時、僕、見ていたよ」
ハリー「ありがとう」
ハリーはニッコリと、嬉しそうに言った。
ハリー「僕、クディッチワールドカップで君の事見たよ。君って本当に____」
ビクトールの背後で何かが動いた。
私達は本能的にビクトールの腕を掴み、自分達の後ろへ引っ張った。
クラ「何だ？」
私達は杖を構え、じっと揺れた場所を見つめる。
すると大きな樫の木影から突然、男が1人ヨロヨロと現れた。
『____ｯクラウチさん、？』
思わず息を飲む。
ローブの膝が破れ、血が滲んでいる。
顔は傷だらけで髭も伸び放題、きっちり分けていた髪もボサボサだ。
異様な姿も、クラウチの行動に比べれば何とも無い。
クラウチはブツブツ言いながら、身振り手振りで自分にしか見えない誰かと話しているようだった。
しかし何を言っているのか全く聞き取れない。
変わり果てたクラウチの姿にビクトールは目を白黒させている。
ハリー「クラウチさん？」
ハリーの問いかけも聞こえていないようだった。
ハリー「___クラウチ、さん？」
クラウチはヨロヨロと脇に逸れ、崩れ落ちるように膝をついた。
___もしかして、
『ハリー、近寄らないで！もしかしたら呪いをかけられてる！』
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
