138 Dyed darkness ページ41
セブの腕に掴まり、目を開くと墓場だった。
何も言わず奥へと進むセブの後を追う。
崩れた石墓が目に入り、目を伏せる。
此処でセドリックは____
暫く歩き続けると人影が見えた。
『___ワームテール』
私達の姿に気付いたワームテールは目を見開いた。
ワ「…何故此処に」
ヴォ「___これはこれはセブルス」
ワームテールの背後から姿を現したヴォルデモートが冷たい笑みを浮かべた。
ヴォ「それと…A スリザリン____ワームテールから聞いた…お前が俺様の居場所を教え逃したと」
『___当然の事をしたまでです』
ヴォルデモートは笑みを浮かべたまま、私の左腕を取り袖を捲り上げた。
ヴォ「まだ汚れを知らない
『____ｯ』
突然の激痛に思わず顔を顰める。
焼けるように熱く、張り裂けるような痛みに歯を食いしばった。
ヴォ「お前は俺様に忠実な部下だ」
ヒリつく左腕に目線を落とすと、そこには"闇の印"が刻印されていた。
何も言わずにじっと印を見つめる私に、ヴォルデモートは更に口角を上げた。
ヴォ「感情を一切面に出さない___流石の冷血さだ」
震える程嫌悪と恐怖で溢れていた筈なのに、いざ印を目の当たりにすると何も感じなかった。
"感情を殺した"という表現が1番近い。
ヴォ「それに比べ___セブルス」
セブの腕を捲り上げ、印を露わにした。
ヴォ「貴様は何故来なかった？印が示してくれただろう___カルカロフ同様…裏切り者には死を」
セ「____裏切り者などしておりません」
セブはヴォルデモートの目を真っ直ぐ見ている。
セ「今も変わらず忠誠は我が君に___来たる日の為にずっと準備をしていました。もしあの場から私が消えていれば疑いが生まれていたはず___完全なる内通者を遂行する為、私はあの場から離れる事をしませんでした」
ヴォ「___貴様は裏切りをしていないと言いたいのか？」
セ「勿論でございます」
セブはヴォルデモートに対し、片膝をついた。
セ「私の忠誠は___永遠に貴方様です」
満足げに口角を上げるヴォルデモート。
ヴォ「___それなら良い……ワームテールｯ！」
ワ「は、はいｯ」
ヴォ「腕を出せ」
おずおずと差し出したワームテールの腕に杖を当て、ヴォルデモートは嫌な笑みを浮かべた。
ヴォ「
不気味な骸骨と蛇が空に浮き上がる。
ヴォルデモートは満足げに見上げ、口を開いた。
ヴォ「_____仕事に戻れ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
