129 Veritaserum ページ32
Harry side
目の前の光景が目まぐるしく変化する。
何が起こったのか、これは現実なのか。
掴んだ手を見ると確かにセドリックが居た。
その前で血だらけのAがクィリナスに抱きしめられている。
動きたくない。ずっと、ずっとセドリックと居たい。
「ハリー、行くのだ…医務室に…」
ハリー「ダンブルドアが此処を動くなっていった」
掠れ、ガサガサになった声が出た。傷痕はズキズキと痛み、吐き気もある。
「___お前は横になっていなければ、さあ行くぞ」
半ば引き摺り、抱えるように僕の身体を何者かが無理矢理動かす。
「ハリー、何があった？」
暫く歩いた所で男が口を開いた。
___ああ、マット アイ ムーディだったのか
ハリー「…優勝杯は
ム「____A スリザリンが触るなと？」
ムーディは低く唸り、続きを促した。
ハリー「僕とセドリックは墓場に飛ばされた。そこにヴォルデモート卿がいたんだ…」
ム「それでどうした？」
ハリー「セドリックを殺して…薬を使って身体を取り戻した…」
ム「闇の帝王が身体を取り戻しただと？あの人が戻って来ただと？」
ハリー「それに死喰い人も来た…そして僕、決闘して…」
ム「お前が闇の帝王と決闘した？」
ムーディの足が止まった。
扉を開き、僕を招き入れガチャリと鍵を閉めた。
ハリー「___僕、医務室に…」
どうしてムーディの部屋に？
ム「___これを飲み干せ。わしは正確に何が起こったのか知っておきたい…」
渡されたカップの中身は喉が焼けるような胡椒味で思わず咳込んだ。
ム「ヴォルデモートが戻ったのか？ハリー？それは確かか？どうやって戻ったのか？」
ハリー「あいつは父親の墓からと、ワームテール、そして僕から材料を取った」
頭は段々とハッキリとし、傷痕の痛みもほぼ無い。
視界も開け、ムーディの顔や部屋をハッキリ見る事が出来た。
ム「闇の帝王はお前から何を取ったのだ？」
ハリー「____血を」
腕を上げると、ワームテールが短剣で切り裂いた袖がゆらりと揺れた。
ム「…死喰い人は…奴らは戻って来たのか？」
ハリー「はい、大勢…」
ダンブルドアに話すべきだったと思った。
あの時、直ぐに話すべきだった。
ハリー「ホグワーツに死喰い人がいます。此処に、死喰い人が…僕の名前をゴブレッドに入れたのも…」
ム「___わしだ。わしがやった」
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
