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セ「朝食後、大広間の脇の部屋に来い」
パ「あらぁ？競技前に愛の告白かしら？」
パンジーはセブの後ろ姿を見てニヤリと笑みを浮かべた。
ド「___おい、エイジ。朝食中に寝るな、起きろ」
エ「___眠い」
パ「はぁ…あれだけ一夜漬けはやめなさいって言ったのに…ってA聞いてる？」
『ん___聞いてるよ』
パ「明らかに聞いてない時の顔と返事ね。どいつもこいつも…」
ド「緊張してるのか？A」
何方かといえば恐怖の方が大きい。
日常が日常で無くなる恐怖。
『___怖い、の方が正しいかも』
ド「どうした？らしくないぞ」
パ「そうよ、誰よりも余裕があるAはどこ行っちゃったの」
ド「…ん？エイジ起きてたのか？」
横を向くとゆっくりと顔を上げたえいちゃんと目が合った。えいちゃんはグッと私の腕を引っ張り、引き寄せ囁いた。
エ「AはAだ。それは変わらないから、ずっと」
『___ｯ』
パ「きゃー！熱いわ！」
ド「ちょ、おい！エイジ！」
えいちゃんは何事も無かったかのように、また机に突っ伏した。
____
朝食が終わると生徒達はゾロゾロと大広間を出て行き、期末試験の教室へと向かった。
ハリー「A」
振り返ると、いつの間にか大広間は私とハリーだけになっていた。
ハリー「どうする？僕はこれから図書館に行こうかなって思ってるんだけど」
私達には命の危険を冒し戦う姿を見せる家族が居ない。ハリーは寂しそうに笑った。
『___私も図書館に、』
セド「ハリー、A！来いよ、皆待ってる」
私達は顔を見合わせた。
そんな訳が無い、私達には家族が居ないのだから。
大広間を横切り、小部屋の扉を開けた。
ドアのすぐ内側にセドリックと両親が居た。
ビクトールは隅の方で、反対側の隅にはフラー。
暖炉の前にはロンの母であるモリーと長男ビルが居た。
ハリーは満面の笑みで暖炉の前に駆けて行く。
____そうだった、ハリーにはウィーズリー一家が居た
私は小さく溜息を吐き、部屋を出ようとして回れ右をすると丁度小部屋に入ってきた人物と衝突した。
『___ｯ、ごめんなさ、』
心拍数が上がるのを肌で感じる。
『___何で、』
リ「君に会いに来たんだよ」
草臥れたローブからほんのりとチョコレートの甘い香りを纏ったリーマス ルーピンが立っていた。
『リーマスｯ！』
勢いよく抱き付くとリーマスも私の背にゆっくりと手を回した。
リ「___やっと会えたね」
リーマスの声は柔らかかった。
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
