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教室を出て行ったカルカロフを見送り、セブが口を開いた。
セ「A、相手が誰だか知ったうえに軽率な態度を取ったのかね？小さな脳味噌に危機感は持ち合わせていないのか？」
『御言葉ですが、カルカロフの方が軽率なのでは？教授と2人の時ならまだしも、授業中に乱入したうえに隠れていた生徒にも気が付かない』
セブは浅い溜息を吐き、壁にもたれ掛かった。
セ「そのくらい焦っているんでしょうな」
どうやら印はどんどん濃くなってきているらしい。
裏切った立場であるカルカロフは相当マズイ状況だ。
『___あ、さっきアルマジロの胆汁の瓶を割っちゃって補充したいんですけど…保管庫開けてもらえませんか？』
セブは杖を手に取り、教室を出て行った。
『___ハリー、教室を出るなら今よ』
気が付かれないように小声で一声かけ、私もセブの後を追って教室を出た。
_____
翌日の正午、私はグリフィンドール4人衆に連れられホグズミードに来ていた。
『ね、こんなに大量に食料を厨房からくすねさせて何するの？パーティー？』
鞄一杯に食料が入っている。
ハリー「着いてくれば分かる」
さっきからこの一点張りだ。
ロンもハーマイオニーもそらでさえ何も言わない。
___こんな村外れに一体何が？
角を曲がると、よく知った
この姿は…
『____シリウス！』
大きな黒い犬は尻尾を振り一度だけ吠え、向きを変えてトコトコと歩き出した。
もう30分程歩いただろうか。
私達の額には冬にも関わらず、汗が滲んでいた。
犬は立ち止まり、キョロキョロと辺りを見渡して狭い岩の裂け目に入っていった。
『___終点？』
そ「…ぽいね」
裂け目に身体を押し込むようにして入ると、中は薄暗い涼しい洞窟だった。
シ「久しぶりだな」
『シリウス〜！』
人間に戻ったシリウスに私とハリーは抱きついた。
ハリー「おじさん会いたかった」
一頻り、再開を楽しみ私達は盗んできた食料を広げ座った。
シ「___A、その…酒は…」
『無い』
今のシリウスは人間の姿なのに、何故か尻尾が下がったように見えた。
ハリー「シリウスおじさん、どうしてこんな所に居るの？」
チキンを頬張るハリーは首を傾げた。
シ「名付け親としての役目を果たしている」
そ「___こんな所で？」
シ「此処では暮らしていない。家はちゃんとある___リーマスやクィリナスも一緒だ」
『クィリナスも？』
シ「ああ。会いたい、と言っていた」
シリウスは優しく微笑んだ。
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
