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Severus side
セ「時間の問題かと」
露わになった闇の印に目線を落とす。
左腕にはっきりと濃い闇の印が浮かび上がっていた。
ダ「___熱はまだ帯びていないのかね？」
私は頷いた。
辛うじて、まだ熱は帯びていない。
___完全に復活はしていない
だが時間の問題だろう。
ふとした時に印が疼く、まるで忘れるなと言わんばかりに。
ダ「___無事に終わるといいがのう」
3校対抗試合の事だろうか。
セ「無事に終わらないとお考えで？」
ダ「老ぼれの勘じゃ。不可解な出来事が続いてるからのう」
確かに心当たりが幾つかある。
1番の不可解な出来事はポッターの名がゴブレットから出た事だ。
ダ「Aとハリーから絶対に目を離してはならぬ」
セ「___A、もですか？」
思わぬ言葉に眉を顰めると、キラキラした青い目が此方を向いた。
ダ「そうじゃ」
セ「ダンブルドア校長はまだあの子が帝王側に付くとお考えで？」
まだ出会って間もない頃、ダンブルドアはそう言っていた。
だが今のAは…
ダ「Aはエイジと想像を遥かに超える絆を持っておる。2人は切っても切れない仲じゃ」
ゆっくりと丁寧に言葉を紡ぐダンブルドア。
再び思わぬ名前の登場に増々眉を顰める。
ダ「もしエイジがヴォルデモート側に付きAと対峙した時、彼女はどうするかのう？」
セ「Aは…」
彼奴は…
セ「自 死しかねないかと」
ダンブルドアは黙って頷いた。
長い沈黙が校長室を流れ、時計の音がやけに大きく聞こえる。
彼奴ならやりかねない。
自分を犠牲にしてまで他人を救おうとする子だ。
他人を…守ろうとする子だ。
ダ「___わしは心配しているのじゃ。Aが大事な時に決断出来ない事を」
セ「___先日、我輩も同じ話をAにしました。その時、彼女は"何方も守る、もっと強くなる"と口にしていた…我輩はこれで良いと思っています」
自分でも甘いと思う、だがAならひょっとしたらやり切るかもしれないと思っている自分もいた。
セ「Aはまだまだ弱い…しかし、危機的状況になった時想像を遥かに超える冷静さは携えています。彼奴は…やる時はやる、そんな奴です」
驚いた、自分の口からこんな言葉が出るなんて。
ダンブルドアは豆鉄砲を食らったような表情から柔らかい笑みに変わった。
ダ「___それだけ君がAを買っているならば大丈夫じゃろう」
どんな顔をしていれば良いのか分からず、私は一礼し校長室を退出した。
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
