その2 ページ43
『トリックオアトリート』
「なんかそんな気がしたから
これ買ってきました」
私がお菓子をねだると思っていたらしい正門からは
大好きなスノーボールクッキー。
『わーこれ大好き！ありがとう！
正門も好き！』
「お菓子は大好きで俺は好きなんですね」
正門は、
お菓子に負けてる、と苦笑いする。
『トリックオアトリート！』
「え？ここ日本やで。
はい、ガムな」
ボトルでガムを持っていたリチャからは
一粒をそのまま渡された。
手に持っておくわけにもいかないので
ありがたく口の中に放り込んだ。
『トリックオアトリート！』
そんなリチャの隣にいた誠也にも
トリックオアトリートと言ってみるが反応はない。
『なあ、聞いてる？』
「お菓子ないねん」
『あ、そうなんや』
なんや、残念。と戻ろうとすると
誠也に手首を掴まれる。
なに？と振り返ると
「お菓子ないからいたずらして」
そう、片方の口角を上げながら言う。
『え、それは…』
いたずらなんか別に考えてなかったしなあ
と困っていると
「お菓子はないけど
いちごの味する俺の唇試してみる？」
いつぞやの舞台でのネタを持ち出し
ん、と唇を突き出す誠也。
『ばっ、試すわけないやん！』
誠也のほっぺたをムニーっと摘むと
「いひゃいな、なにひゅんねん」
誠也は私のほっぺたを摘み返した。
「はいはい、いちゃつくのやめてもらっていいですかー」
リチャに引き剥がされ、
私のお菓子巡りは終了した。
…
「はい」
正門と同じお菓子を用意していて
その場で渡すに渡せなかった誠也の気持ちを知ったのは
レッスン後のことだった。
『誠也大好き、ありがとう』
「ん、俺も好きやで」
ハロウィンfin
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Runaaaaa(プロフ) - しいきさん» お返事遅くなってすみません。コメントありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。ホテルのお話等また書けるよう頑張りますね。 (2019年11月5日 22時) (
レス) id: 06d7182586 (このIDを非表示/違反報告)
しいき(プロフ) - とても面白くて更新楽しみにしています！凱旋の話もすきです、！ホテル話とかももっと見たいです〜！小島呼びなかんかんもリアコな正門くんも全部良いです！更新楽しみにしてます！ (2019年10月14日 23時) (レス) id: 199e39e6a9 (このIDを非表示/違反報告)
Runaaaaa(プロフ) - みぃ☆さん» ありがとうございます！お勧めしてもらえたことも、読んでくださり新作も見にきてくださったことも嬉しく思います。どうぞこれからもよろしくお願い致します。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: 06d7182586 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆ - なぁちゃんさんに、オススメして貰って、「たなばたのひのねがいごと」を読んだんです！Aぇ！でお話作って貰えて嬉しいです♪ (2019年10月13日 23時) (レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Runaaaaa
| 作成日時：2019年10月13日 10時
