Aぇ!groupのEぃ女

へやわり ページ11

初日お疲れ様の意味を込めての食事会で

横山さんに言われた通り、

各々、ホテルで一緒の部屋になりたい人を
横山さんにメールで送る。



なんか、フィーリングカップルみたい。
こんなんやったことないし緊張するわ。

名前を打ち、送信ボタンを押す。


1発目から相思相愛のメンバーがいたらしく
横山さんが発表する。



「やったー！リチャくんー」


「うん、よろしくな」



わーいと喜ぶ晶哉とその様子を見ながら
ニコニコと微笑むリチャ。



『なんっでなんっ！』


晶哉を選んでいた私は、ふてくされモードで


2回目は"1人部屋希望"と送った。



そして、2回目のマッチングで
大晴と誠也ペア、私の1人部屋が決まり


よく見る定番コンビが同室になった。



まあ、1人部屋ならいいけど！
なんで晶哉は私を選んでくれんかってん。


そんな不満を抱きつつ、自分の部屋に荷物を運ぶ。



…暇やな、1人。


すぐにシンとした雰囲気に耐えられなくなり


『まさかどーこじけんー』


同じ部屋にいすぎて会話もしてなさそうなな
2人の部屋に遊びに行った。

すぐに正門が開けてくれて中に入る。


「もー遊びに来るんやったら
1人部屋希望せんかったらよかったのにー」


5歳も違うこじけんに小言を言われる。


『なんなん。こじけん私に入れてくれたん？』



「入れてないですけど。もんさんは？」


「…俺も入れてない」


話を振られた正門は気まずそうに私から目を逸らし小さく呟く。


『もーいい、帰る』


なんなん、誰も選んでくれへんやん。


腰掛けていたこじけんのベッドから立ち上がると



「それはダメ。ここいてください」


"いっつも他のメンバーにとられちゃうから"


って2人が片方ずつ私の手を掴んで引き止めてくれたから


単純な私は


『しゃあないなあ…』



ニヤニヤしながら、2人の部屋で過ごした。

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