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と「……ゾマさんだけズルい…」

ネ「抜け駆けだね」

ゾ「ありがとう、とぅーし!声掛けてくれて!」

と「くっそぉ〜!」

ネ「とぅーしうぜー」

と「俺かよ?!笑」



2人は大層悔しがっていた。
分かる。俺も違う立場なら悔しいもん。

明日が楽しみぃ〜!



ーーー


次の日、午前中にハウスで1人で編集していると
玄関があきさくらちゃんが入ってきた。

「お疲れ様です、あれ?」

ゾ「お疲れ様で〜す、どうしました?」

「珍しいですね、ここに1人でいるの」

ゾ「あーこの後近くで用事あって、それまで待機中。
  さくらちゃんこそどうしたの?」

「私は撮影に使う小道具を取りに…」

ゾ「あーね、」

「あ、今キャミソール渡しますね」



待ってました!!


ゾ「ありがと〜!」

パソコンを勢いよく閉じて、ソファに向かう。

さくらちゃんはソファの向かいに座り、
紙袋の中から黒い服を取り出した。


「すみません、こんなんしかないんですけど…」

ゾ「わ〜!いいじゃん!あの動画のやつに似てる!」

「まぁ大体形は一緒なんで、笑」

ゾ「ありがと〜!借りるね!」

「いえいえ、どうぞです。」



ゾ「てかさ?さくらちゃんこういう系統着るんだね」

さくらちゃんはいつもスーツか
カジュアルなオフィススタイルだから

こういう身体のラインが出るような服を
着ているイメージが全く無い。
でも、似合いそうだけど…


「私服はそういうの好きなのでよく着ますよ」

ゾ「これってどういう服に合わせるの?」

「私はパーカー着たり、透け感のあるシャツ着たり
 まぁ、そんな感じです。
 でもこれ着てたの結構前ですけど。」

ゾ「そうなの?」

「それこそ事務所入る前とかです。」


さくらちゃんの話が沢山聞けて嬉しい。

2人だからか、いつもより話してくれて
距離が近い気がする。


ゾ「これ着てる写真とかないの?」

「あーーどうでしょう、」


さくらちゃんはそう言ってスマホを弄り、
写真を探してくれた。

てか見せてくれるんだ…嬉しい。
いつもあんなにそっけないのに。


「ごめんなさい、結構前なんですけど
 こんな感じです。」

ゾ「え…!??!」

「こういうオーバーめのパーカーの中にこれ着て、
 下は黒のスキニーが多かったですね。」



いやいやいや、そこじゃなくて!

画面の中にはミルクティーに近い髪色で
割れた腹筋をチラ見せしてる
ギャルみたいな女の子。


ゾ「これさくらちゃん!?」

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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時

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