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ム「んじゃはじめまーす！」
「お願いします…」
ムラトミさんのごつごつした指が
私の髪の間を通っていく。
ム「サラサラ〜」
ネ「俺にも触らしてください」
ム「ほい」
ネ「お〜」
ム「はい終わり、どいて」
ネ「いてっ」
ム「さくらちゃん猫っ毛でかわいいね！」
「猫っ毛ですか？」
ム「うん！いつものピシッとしてるのもいいけど
ふにゃふにゃのも好き！」
好きって言葉に思わずどきっとしてしまう。
別に私に対してじゃないって分かってるけど…
ム「はい、できたー！つるつる！さらさら！」
「ありがとうございます」
ム「はぁ…一生触ってたい」
ネ「次俺の番！どいてください、」
ネス君がムラトミさんを突き飛ばす勢いで
私の真後ろに立つ。
「あの、やばいのは辞めてください…」
ネ「やばいのって？」
「ツインテールとか…」
ネ「しないわ！ムラさんじゃないんだから」
ム「しないの！？」
「年相応でお願いします！」
ム「大丈夫だよ？似合うよ？」
「絶対やです…」
ネ「まぁまぁ、俺に任せてくださいよ」
ネス君が私の髪に触れる。
優しい手つきで髪を２つに分けている。
一瞬、やっぱりツインテール…！？って思ったけど
下の方で結び始めたのでちょっと安心。
人に髪を触られることはあんまり無いから
緊張するけど、なんだか気持ちいい。
近くに聞こえる２人の声も、なんか安心する。
ム「おっ！いいじゃん〜！」
ネ「でしょ？」
ム「今日のさくらちゃんのメイクに合うね」
ヘアピンを唇で挟んで、まるで職人かのような顔で
お団子をつくっている。
メイクも出来るのに、ヘアアレンジもできるのか…
私なんかより全然女子力ある…
ネ「ほい！かんせー！」
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作者名：まるさ | 作成日時：2022年12月12日 11時
