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と「え!?ちょっとさくらちゃん?笑」

ネ「まじ照れ?笑」

「いやちがうちがう、笑」

と「じゃあ顔見せて?」

「ちょっと待ってほんと、ちがうから」


そう言って手を顔から離して、そっぽ向くと
首に手を当てて「暑くない?」と誤魔化した。

全然暑くないけどね?



と「かわいい…」


言葉が思わず溢れると、
さくらちゃんは目だけでこっちを見て
困ったように眉間に皺を寄せた。


「免疫ないんだから勘弁して、ほんと…」


そう言うとまた顔を覆い隠して、
俺たちから逃げるようにソファにもたれかかる。



ネ「次はなんのシミュレーションします?」

「かえりますよ、笑」

と「じゃあ家まで送ります!」

「すけべ、」



歯を見せてニヤッと笑う彼女を見て、
更に沼に落ちる。

その表情はずるい……



と「すけべですよ?そりゃあ」

「開き直んな!笑」

ネ「今度デートしません?」

「急になに、もう…笑」

と「俺もしたい!ふたりっきりで!」

ネ「だめ、俺とだけ」

「………じゃあ、ジャンケンで勝った方と行こうかな」

ネ「よしきた」

と「勝つ!絶対勝つ!」



隠す必要が無くなったからすげー楽。

さくらちゃんも観念したのか、
まだ少し顔は赤いけど話題に乗ってくれている。

とりあえず今は、デート権を勝ち取らなきゃ。
ネスには絶対譲らない。



「譲らない(白水)」 end

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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時

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