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と「俺もやる!」

立ち上がりさくらちゃんを挟むように座る。

三人掛けのソファだけど、そんなに余裕はなくて
ネスの手を払い退けて肩を抱くと、
さくらちゃんの顔が近くてどきどきした。


「なになに、笑」

と「しみれーしょん。あーん!」

「あーん」


またしても無邪気に口を開ける彼女の唇に
わざと触れるように放り込む。


と「おいしい?」

「おいしい!」

と「おいしいね〜!」


この状況にも関わらず、ニコニコの笑顔で
楽しそうにグラスに入ったカクテルを飲み干す。

彼女にとっては遊んでるつもりなんだろうな。


ネ「で?どっち?」

「え、その話まだ続いてたの?笑」

ネ「うん、」

「うーん…」

と「俺っすよね?」


肩を抱いたまま顎を持ちこちらを向かせると、
とろんとした目でにやりと笑う。

「じゃあとぅーしにしとこっかな?」

ネ「おい!なんでだよ!」

と「よっしゃ!」


思わず顎から手を離してガッツポーズ。
もしも話だし、適当に選ばられた感は否めないけど
その言葉だけで酒が進む。


ネ「俺にしとこ?」

次の瞬間にはネスが俺の腕を払い退けて
肩を抱き、人差し指だけで顎をなぞる。

「んじゃあ、そうしよっかな…?」

と「ダメー!!」

ネスの方を向いてるから顔は見えないけど、
さくらちゃんの返事がさっきより妖艶で…

思わず腰にしがみつく。


「ちょ、笑」

ネ「残念だったな、とぅーし。
  さくらちゃんは俺がもらう」

と「無理です」

「ねぇ、なにこの茶番!笑」


さくらちゃんに抱きついたまま、
やだやだって駄々をこねる。

さくらちゃんだけ冗談だと思っていて、
まるで子供をあやすかのように背中を叩かれる。

と「…茶番じゃないもん、」

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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時

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