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乾杯して少しすると、さくらちゃんが
お手洗いに立った。
と「ネスってさ、さくらちゃんのこと好きなの？」
ネ「は？ なに急に」
と「かなぁ、って思って」
ネ「…さぁ、」
と「さぁ、って！分かりやすすぎだろ！笑」
ネ「ふっ、でもお前もだろ、笑」
と「まぁね？？」
ネ「おまえのせいで2人きりになれないし」
と「こっちの台詞」
「お？仲良しだねぇ！」
さくらちゃんはハンカチを片手に戻ってきた。
お酒のせいでいつもより垂れている目尻と、
ほのかに赤い頬が可愛くてつい見惚れてしまう。
ネ「さくらちゃん」
「ん？」
ネ「付き合うなら俺かとぅーしどっちがいい？」
「はい？笑」
ネ「もしも！の話！」
と「俺も気になる！どっち？」
「んー…」
ネスの突拍子のない質問に、少し驚いたけど
なんの進展もないまま帰るのも癪だから乗った。
どうか俺でありますように…
さくらちゃんは眉間に皺を寄せて考えている。
「選べないわ、笑」
と「二股するんだ…」
ネ「最低だね」
「しないわ！笑
でも２人とも甘やかしてくれそうだしいいよね！」
と「甘やかされたいんすか？」
「そりゃあ女の子ですからね？笑」
ネ「子？」
「うるっさいな〜。
やっぱネスは甘やかしてくれないかも、」
ネ「デロデロに甘やかしますよ、笑」
「うっそだ〜！」
と「絶対うそです！」
「だよねぇ？！」
意外な女の子の一面を見せたさくらちゃんは、
少し恥ずかしそうにしてるように見える。
ネ「じゃあ、シミュレーションね？」
俺がさくらちゃんに見惚れていると、
ネスは立ち上がり、
さくらちゃんの隣に座った。
「シミュレーション？」
ネ「ごはん食べさせてあげる、あーんして？」
「あーん！」
お通しのナッツを手に取り、さくらちゃんの肩を抱くと
口元に持っていく。
何の抵抗もなく無邪気に口を開ける彼女の口内に
ナッツが優しく投げ込まれる。
「これいいね」
もぐもぐしながら満足そうな笑みを浮かべる彼女と
ネスは微笑みあっていて嫉妬で気が狂いそうだ。
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作者名：まるさ | 作成日時：2022年12月12日 11時
