▶︎譲らない(白水)__01 ページ37
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*とぅーし目線
け「とぅーし!飲み行かん?」
と「今日もっすか!?」
しゃちょとは一昨日飲みに行ったばっかりで、
昨日も今日もハードなスケジュールだったし
今日は流石に帰って寝たいかも…って
頭の中で断る理由を検索している。
け「あ、ネス! ネスも行こ」
たまたま通りかかったネスも半ば強引に捕まえると、
鼻歌混じりに上着を羽織っているしゃちょ。
ネ「えぇ…」
け「焼肉だ、焼肉!」
「肉だ!肉!」
と「え、さくらちゃんも来るの?」
気が付けば隣にいたちまっこい女性は、
腕を高くあげてルンルン気分だ。
「ダメなの?」
ネ「行きましょう。」
「行こう!」
ネ「とぅーしは来ないらしいですよ」
と「行くに決まってんだろ!!!」
「おまえら!いくぞー!」
け「テンションあがりすぎだろ。笑」
さくらちゃんが来るとなると話は別だ。
多分ネスも同じ理由。
全員で鼻歌混じりに歩き出した。
さくらちゃんは俺らのマネージャーで、
よく言えばさっぱりした性格で、悪く言えば男勝りで。
女に見えないって人もいるけど、
芯があって負けず嫌いなところに惚れた。
「ぅお、っと、あぶな。」
こういう何もないところで躓くとことかもね。
焼肉屋に着くと、しゃちょの隣に座り
ルンルンでお酒を選んでいる。
「けいたん何にする?」
け「俺はとりあえず生で、」
「んじゃ私も生にしよ」
けいたんとは付き合いが長いからか、
社長と従業員とは思えないくらいフランクに会話している。
もう見慣れたけど、最初はビックリした。
「君たちは明日撮影だから控えめにね、」
と「はぁい」
ネ「俺も生で。」
と「俺もー」
「ん?ネスの返事聞こえてないよ?」
ネ「俺は誰かさんと違って飲みすぎないんで
大丈夫です。」
「よし、酔い潰すか」
と「矛盾してますって、笑」
肉のせいなのか、お酒が入る前から
テンションが高いさくらちゃんは
ニッコニコで。
来てよかったって噛み締める。
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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時