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「すみません、酔っ払いの戯言に
付き合わせてしまって。」
ネ「いやです。ゆるさないです」
「そうですよね…」
ネ「で?デートいつにしますか?」
もうこれ以上驚くことはないと思ってたのに、
今日一番に理解不能な言葉が降ってきた。
「え!?」
ネ「行きますよ、デート。
戯言なんて許さないです。」
「…えっと………なんでです?」
ネ「弱味を見せたあんたが悪い」
「ごめんなさい、ついていけてないです…」
ネ「それは昨日の俺のセリフです。」
「はい…」
ネ「約束、守ってくれますよね?」
「はい……ご一緒させていただきます…」
ネ「次の休み、教えてくださいね。」
「はい…」
急展開が急展開を呼び、
ネスさんとデートをすることになった。
こんなくそ泥酔女とデートなんかして
何を企んでるんだろう。
というか社長になんて説明をすれば……
ネ「ん、手!」
悶々と考えながら駅までの道を辿っていると、
ネスさんが手を開いて差し出してくる。
「は、はい…」
手を握ると満足そうに息を吐き、
タラタラとのんびり歩いていく。
いまいち頭の整理が出来てないけど、
ネスさんの手から感じる温かさに
不覚にもどきっとした。
ネ「うん、やっぱ悪くない。
俺がいない時に飲むの禁止していい?」
「え?」
ネ「禁止ね?」
「……はい」
ネ「よろしい」
なんだろう。
昨日の私は、
開けてはいけない箱を開けてしまった?
「二日酔い(白)」end
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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時