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さくらちゃんも起きあがろうとするけど、
力が入りにくい体制らしくもぞもぞしてる。

なんかちょっと、色々やばい……


「ごめんなさい、ちょっとだけくっついていいですか?」

マ「…へっ?!」

「一回力抜いて体制変えます……」

マ「あ、ああ!そういう!全然大丈夫!」


1人テンパる俺……


密かに想いを寄せているさくらちゃんと
くっつけるなんて、それただのご褒美。

なんて、言えないけど…


さくらちゃんは力を抜いて、俺の胸あたりに
頭をポンと乗せた。

全身でさくらちゃんの重みを感じる。


「…っよいしょ、っと」


「あ、いけそう」


やっと足を床に置けたみたいで、
その後はスッと立ち上がった。



「ごめんなさい、じゃあ今度こそ…」

マ「はい…ゆっくり立つね。」


まだ少しどきどきしながら、
さくらちゃんの手を握る。

あったかいし、小さいし、ふわふわしてる…

あーーなんか意識しちゃう…



ゆっくりとさくらちゃんに負担をかけないように
立ち上がると、超至近距離にさくらちゃんがいて

一瞬驚くと、さくらちゃんは顔を赤くして
すぐにそっぽ向いた。


「…っいきましょうか」

マ「ありがとう」


借りている肩から、さくらちゃんの体温を感じる。
照れているのかさっきよりちょっと…熱い?


マ「ごめんね、迷惑かけちゃって」

「いえ、いつもママしてる分、
 頼ってもらえると嬉しいですよ」


さくらちゃんはそういうと、
目だけをこっちに向けて恥ずかしそうに笑った。


ママ、ママねぇ……

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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時

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