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「………おはようございます……」

少し俯き加減でドアを開く。
既に集まっていたメンバー達が、キラッキラした目で
こちらを見てくる。


あ「お姉さま!!!おはようございます!!!」

「へっ…?!」

ド「お荷物持ちましょうか?!」

ム「踏んでください!」

ゾ「ささっ!どうぞこちらへ!」

ム「踏んでください!」


怒涛の展開に混乱して固まる。

なにしてんの?昨日の私…



「ごめんなさい、ついていけてないです…」

と「もしかして覚えてないんすか?」

「乾杯したところまでは覚えてます…」

ド「ほぼ全部覚えてないじゃん。笑」

ム「お願い!昨日のさくらちゃん戻ってきて!」

あ「いやぁ〜楽しかったね〜笑」


ムラトミさんは置いとくとして、
皆さん機嫌を損ねてはなさそうなのは良かった。

いや、全然よくはないんだけど…


少し落ち着いてきて、視野を広げると
隅で小さくなるネスの姿が。

ああ、なんか、イヤな予感がする。


「あのぉ、…ネスさんはどうしました?」

私が小さく手を上げてそう言うと、
みんな一斉に笑い出した。

なんかやったのね、まぁそうだよね…


あ「ネスーー! 忘れられてるぞーー!笑」

ド「でも良かったじゃん、もうされないし。笑」

マ「こっちにおいで、ネス。怖くないよ。笑」

「私なんかやったんですね…すみません。」


マロンさんに呼ばれて、トボトボとこちらに
歩いてくるネスは背中を丸めてしょんぼりしている。

そんなになのか…


ネ「忘れられてる方が傷付きます…」

マロンさんの背中に隠れて、小さく私を睨む。
仰る通りです。

「申し訳ございませんでした…」

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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時

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