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▶︎カフェオレ(黄)__01 ページ15

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*あなたside


仕事で大きめのミスをした。

周りのフォローでなんとか事なきを得たし、
みんな怒らないで励ましてくれたけど、
あんなミスをするなんて自分で自分を許せない。


20時を過ぎに事務所を出たけど、
なんか帰りたくなくて近くの公園のベンチに座る。

はぁ……


こういう時の、消化方法がわからない。



ム「あれ?さくらちゃん?」

大きめの声で名前を呼ばれ、振り返ると
コンビニの袋を持ったムラトミさんが。


「あ、…お疲れ様です。」

ム「どしたの?」

「いやちょっと考え事してて、練習ですか?」

ム「通りかかっただけ〜」

「そうですか…」

ム「俺も一緒に考え事しよ〜っと」


そう言って隣にドカッと座った。

真ん中らへんに座ってたからちかい……
横移動して反対側の端っこに座る。


ム「なんの考え事?」

「なんでもないですよ…漠然と…です」

ム「ふぅ〜ん、」


上から下までジロジロ見ると、
頭をポンポンとされた。


ム「まぁ、なんか、落ち込んでるぽいな」

「…そう見えますか…?」

ム「うん、捨てられた子猫みたい」

「…捨てられたくないなぁ…笑」


ポンポンから次第にナデナデに変わる大きな手が
なんだか心地いい。


ム「よしよしだね〜〜」

「…ふふ、ありがとうございます。
 なんかちょっと元気出ました。」

ム「ならよかった」


手を離すと、コンビニの袋を漁り
ムラトミさんがいつも飲んでいるカフェオレをくれた。



ム「ほい、元気が出る水」

「水だと思ってたんですか?笑」

ム「水だよ?」


ム「あとね、コレとコレもあげる」


カフェオレに続き出てきたのは、
私がよく食べてるお菓子2つ。

ムラトミさん甘いの苦手なのに…



「ありがとうございます」

ム「元気が出るお菓子」

「これは…元気出るかもです…」



そう言うと「でしょ?!」と嬉しそうに笑う。

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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時

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