Want. 〈 センラ 〉

最終話 ページ44

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辛かったこと、


苦しかったこと、



泣きたくなったこと、



沢山あったと思う。




でも、それよりも

たくさんの幸福、喜び、笑顔、君にあげるから




この先何回泣いたとしても、

その何倍も何十倍もたくさん笑わすから



あの時俺を選んでよかった。



そう思わせるから





どんなときもずっと、その手を引くから







会えなかった時間を、埋めるように、

それ以上に溢れるようにたくさん一緒にいよう。






ずっと二人で歩いていこう






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「……A」



「ん〜？」




隣に座る君はふわっと笑い、俺に視線を向けた。



好きだと、言いたくなった。





「……なんか食べいこか。」



でもやっぱり恥ずかしくなって無理で。

うん！と俺の好きな笑顔で答える君の手を握ったら、

伝わるわけないけど、テレパシーを送るように心の中でつぶやく。




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(……大好きやで、A)









Want. end

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