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「………休み?」
学校に着くと、丁度3時限目が終わったところで。
教室に入ってすぐAの席を見るけど、姿はなくって、首を傾げた。
目を丸くしながら俺の方きた志麻くんの肩を掴んで「Aは?」と聞くと休みと聞いて来た道を引き返して駅に戻る。
“ごめんね”
その言葉の裏は、
“さよなら”……?
まだ家にいる?
それならやることは、
「……あとすこし、…!」
君を追いかけることしか選択肢は残ってない。
教えて、
そして、もういなくならないで…
ーーーーー
電車に飛び乗って数十分。
何度もメッセージを送るけど、反応はなし。
空港とか、もう着いてたりして。
もう、空の上だったり?
………あ、どうしよう。
無意味なのに慌てて窓の外を見て、溜息を零し掌に収められたスマホに視線を向けた。
既読のつかない画面を一生懸命見つめてると、聞き覚えのある駅の名前がアナウンスされ、顔を上げる。
とりあえず………家にいて…
開いたドアをくぐって、電車を降りた。
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高瀬その(プロフ) - コメント失礼します。今日この小説を読んだのですが二人の気持ちとか凄く伝わってきて泣けるけど本当凄くいい話だなあと思いました…!これからも応援しています、頑張って下さい! (2017年12月29日 9時) (レス) id: 68845d469f (このIDを非表示/違反報告)
あまみや。(プロフ) - ルイルリ@雨傘さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…!!読んでいてちょっぴり胸が苦しくなるようなそんな作品を書きたかったので、本当に嬉しいです。頑張ります!ありがとうございました! (2017年8月6日 3時) (レス) id: c73d1202f1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイルリ@雨傘 - コメント失礼します!!すごくいい話ですね!!泣ける…こんな話を書いてみたい…更新頑張ってください!!応援してます!! (2017年7月25日 12時) (レス) id: 27bfa0ba5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまみや。 | 作成日時:2017年1月10日 17時