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廉「ほんまに久しぶりやな、元気にしとった?」

「元気だったよ、廉は?」

廉「俺も。」







3年ぶりに見る廉は背が伸びて、見た目も男らしくなって
男の子から男性に変わっていた。







廉「ジンから聞いたで、紫耀のこと。」






廉もわたしの気持ちを知っていて、
引っ越しのお見送りをしたときに
" 早く気持ち伝えなきゃ誰かに取られるぞ "
って言われたっけ。




あの時はそんなことないって思い切ってて、
はいはいってあしらっていた。





「廉の言う通りだったね、」

廉「ん?」

「本当に誰かに取られちゃうなんて、ね。」






あの頃のわたしに教えてあげたい。






廉「とりあえず、今日は3人で楽しもう?な?」

「うん。」







駅に着くとジンくんが先に着いていて




勇太「廉!久しぶり!」

廉「久しぶりやな!」

勇太「一緒に来たの?ふたり。」

廉「そ。俺が迎えに行った。」

勇太「そっか、Aめっちゃ似合ってるよ。」

廉「な、玄関から出てきたときびっくりしたもん。」

「ありがとう、ふたりとも。」






ジンくんと廉が褒めてくれたのは嬉しかった。

でも、紫耀に褒めてもらった時の感情とは違った。








花火大会の会場はいつも人が多くて
紫耀はいつもわたしがはぐれないように、と
手を繋いでくれた。

それは初めて行った時から去年まで変わらなかった。


中学や高校に入ると少し恥ずかしかったけど、
その紫耀の優しさが嬉しかった。





勇太「Aはぐれんなよ。」

「大丈夫だよ。」

廉「ここ捕まっとき。」




そう言って廉はわたしの手を自分のTシャツに掴ませた。






勇太「花火上がるまで時間あるから、なんか食う?」

廉「いいね、何食べたい?」






紫耀は毎年、屋台を制覇したいと言って
お店から1つずつ買ってふたりで半分こして食べた。

紫耀は金魚すくいが得意で、
だけど死んじゃうと悲しくなるからと言って
いつも持って帰ることはなかった。



それももう、思い出でしかないんだね。









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設定タグ:平野紫耀 , 永瀬廉、神宮寺勇太 , King&Prince   
作品ジャンル:恋愛
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れお(プロフ) - 完結おめでとうございます!!主人公ちゃんの恋が実ってよかったです!!特に夏祭りのシーンが1番好きでした!! (2020年7月17日 23時) (レス) id: d4f299bb85 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - おめでとうございます!とっても読むの楽しかったです! (2020年7月17日 23時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回キュンキュンさせてもらっていました…!主人公ちゃんが離れてからの紫耀くんサイドとか書くつもりはないですか…?別れ方とか経緯とか知りたいです!あと良ければアナザーストーリーも読んでみたいです!! (2020年7月17日 20時) (レス) id: 22f4b229dc (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - んあー……続きが気になりますッ! (2020年7月5日 0時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 紫耀くんとのハッピーエンドが見たいです!更新楽しみにしています! (2020年6月26日 9時) (レス) id: 7f99bf756c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コビト | 作成日時:2020年6月14日 22時

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