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学校では渡せないと思って、冷蔵庫に入れて置いた。
渡せなかったら自分で食べればいいと思って取って置いた。
「…はい、紫耀の。」
『…、』
ラッピングしたガトーショコラを渡すと
紫耀は何も言わず、それを見つめた。
「…紫耀?」
『…ガトーショコラ、』
「…」
『Aのガトーショコラ大好きだから、嬉しくて。』
そう言ってわたしを見た貴方の顔は、
昔と何も変わっていなくて。
だけど、こんなに愛おしいと感じたのは初めてで。
『…ありがとう。』
「…ううん、」
リクエストしてくれたのはジンくんだけど、
ガトーショコラにしてよかった。
『…じゃあ、お家でゆっくり食べるね。』
「うん、」
そう言って紫耀は家へ入っていった。
わたしも家に帰ると丁度廉から電話が来た。
廉「もしもし?」
「…もしもし、」
廉「バレンタイン、届いたで。」
「ほんと?よかった。」
廉「わざわざありがとうな。」
「ううん、たくさんお世話になったので、」
廉「確かに。笑」
電話越しにケラケラ笑ってる。
どうせ今、意地悪な顔してるんだろうな。
廉「でも、俺もAの手作りがよかったー。」
「さすがに手作りは送れないよ、」
廉「ジンのやつ、わざわざラインしてきたで。」
「今年はジンくんのリクエストなの。」
廉「ずる。Aのガトーショコラ食いたいわぁ。」
廉もガトーショコラ美味しいって言ってくれたなぁ。
「…そっち行ったら、作ってあげる。」
廉「ホンマに?」
「うん。」
廉「言ったな?約束やで?」
「うん。笑」
廉「よっしゃ、決まりな。」
さっきとは明らかに声のトーンが違くて
こっちが笑ってしまう。
ガトーショコラなんていつでも作れるのに、
3人ともバレンタインに貰うから特別なんだって
何もない日に作ろうとしたら全力で止められたこともあった。
廉「じゃあ、美味しく頂くわ。」
「うん。」
廉「また連絡するな。」
「うん。じゃあね。」
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評価が300超えました(;_;)
ありがとうございます(;_;)!
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れお(プロフ) - 完結おめでとうございます!!主人公ちゃんの恋が実ってよかったです!!特に夏祭りのシーンが1番好きでした!! (2020年7月17日 23時) (レス) id: d4f299bb85 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - おめでとうございます!とっても読むの楽しかったです! (2020年7月17日 23時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回キュンキュンさせてもらっていました…!主人公ちゃんが離れてからの紫耀くんサイドとか書くつもりはないですか…?別れ方とか経緯とか知りたいです!あと良ければアナザーストーリーも読んでみたいです!! (2020年7月17日 20時) (レス) id: 22f4b229dc (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - んあー……続きが気になりますッ! (2020年7月5日 0時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 紫耀くんとのハッピーエンドが見たいです!更新楽しみにしています! (2020年6月26日 9時) (レス) id: 7f99bf756c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コビト | 作成日時:2020年6月14日 22時