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あの後、どうやって帰ったんだっけ。
紫耀が隣でそのことについて色々話してくれたけど
何も入ってこなくて、いろんな気持ちを抑えるのに必死で。
玄関のドアを開けて家に入ると一気に力が抜けて
涙が止まらなかった。
涙が止まった頃には外が真っ暗になって、
暫くするとお母さんが帰ってきた。
私の顔を見てびっくりしていたけど、
何も言ってこなかった。
スマホを開くと
" 明日から彼女迎えに行って学校行くから一緒に行けない。ごめんね。"
と彼からのメッセージ。
わかった、とだけ返してスマホを閉じた。
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次の日、憂鬱な気持ちのまま重い足取りで
学校へ行った。
下駄箱に着くと紫耀がそこにいて、
隣にいるのは彼女だろう。
わたしは無意識に身を隠した。
会いたくなかった。
2人の姿がなくなったのを確認して
わたしも上履きに履き替えて教室へ向かった。
紫耀のクラスの教室の前を通ると
彼女と向かい合わせに座って楽しそうに笑っていた。
周りの男子達が2人を冷やかしていて、
それを満更でもない顔で追い払う。
そしてまたふたりは微笑みあって。
" 彼女 " であるあの子が羨ましかった。
勇太「聞いたよ。Aはこれでいいの?」
「…ジンくん、」
唯一わたしの気持ちを知ってるジンくん。
勇太「何年も好きだったんだから、せめて気持ちだけでも…」
「伝えたところで、結果分かってるでしょ?」
もういいの。なにも考えたくない。
考えたらまた泣いてしまうから。
昨日は夜ご飯も喉を通らなくて、
寝ようと目を閉じると紫耀を思い出しては
また涙が溢れて止まらなくて
結局寝れなかった。
おかげで目はパンパンに腫れていて
冷やしても化粧で誤魔化しても隠しきれなかった。
授業もろくに耳に入ってこなくて
気付いたら休み時間のチャイムが鳴った。
いつもはチャイムが鳴るとすぐ
紫耀は私のところに来ていたのに
今日はいくら待っても来なかった。
そんなわたしを見て、いつも休み時間は教室にいないジンくんが今日は傍にいてくれた。
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れお(プロフ) - 完結おめでとうございます!!主人公ちゃんの恋が実ってよかったです!!特に夏祭りのシーンが1番好きでした!! (2020年7月17日 23時) (レス) id: d4f299bb85 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - おめでとうございます!とっても読むの楽しかったです! (2020年7月17日 23時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回キュンキュンさせてもらっていました…!主人公ちゃんが離れてからの紫耀くんサイドとか書くつもりはないですか…?別れ方とか経緯とか知りたいです!あと良ければアナザーストーリーも読んでみたいです!! (2020年7月17日 20時) (レス) id: 22f4b229dc (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - んあー……続きが気になりますッ! (2020年7月5日 0時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 紫耀くんとのハッピーエンドが見たいです!更新楽しみにしています! (2020年6月26日 9時) (レス) id: 7f99bf756c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コビト | 作成日時:2020年6月14日 22時