____Destiny. (ページ10)

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『ねぇねぇねぇどうしようっ』

海人「ほんとに来たんだ、あいつら」

結衣「あの人達だよ！こないだバイト先に来てたの」

『そ、そうなんだ。』

平野先輩の隣には清楚で髪もツヤツヤで薄いピンクのリップがよく似合う大人な女性が座っている。

久しぶりに見る平野先輩に何故か心臓のドキドキが鳴り止まなくて、ドリンクの注文を聞きに行かなきゃいけないのに今居る場所から動けずにいた。

結衣「A注文そろそろ聞きに行った方がよくない？」

『う、うん…そうだよね』

結衣「何？気まずい？」

『え？』

海人「気まずいも何もAとあいつなんもねぇじゃん。」

結衣「平野先輩の隣…女の人いるから…さ」

海人「いや別に関係ないじゃん。好きとかじゃないんだし、なぁ？」

『うっうん…でも…なんかちょっと行きづらいからごめん結衣行ってきて？』

結衣「え、わたし？分かった…すいませんお待たせしました～ご注文お決まりですか？」

動けない私の代わりに結衣が先輩達の席に注文を聞きに行ってくれた。

海人「何動揺してんの」

『し、してないよっ』

海人「もろしてんじゃん。染めて明るくなった髪色にトキめいたとか？(笑)」

『……っ。』

海人「……………」

結衣が急ぎ足でこちらへ戻ってきた。

『どした？オーダーは？何か足りない？取って来ようか？』

結衣「違うの…聞けなかった」

『どう言うこと？』

結衣「Aに固定で付いてほしいって」

海人「は？キャバクラじゃねぇんだからここ」

結衣「とりあえず、Aじゃなきゃ注文もしてくれないだろうし…行ってきて！」

『……分かった。』

重い足取りで先輩達の座る席へと向かった。

『すいません、大変お待たせしました。ご注文お伺いしますね。』

勇太「ありがとね、Aちゃん」

『えっな、なんで私の名前を…？』

勇太「さっきの結衣ちゃん？に教えて貰った(笑)」

『あっなるほど…で、ご注文どうなさいますか？』

勇太「じゃあ～俺は…メロンソーダ！紗季は？」

紗季「じゃあ～私はタピオカミルクティで！」

『かしこまりました。メロンソーダ1つと、タピオカミルクティ1つですね。』

注文用紙にその2つをメモし、平野先輩を見る事が出来なくて固まっていると

勇太「Aちゃん？紫耀のもオーダー取ったげて？(笑)」

『あっは、はいっ！どうされますか？』

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