____Destiny. (ページ37)

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- Manami side -

紫耀が私にあんな態度を取るのは初めての事だったから零れそうになる涙を必死に堪えて紗季のいる4階へと駆け上がった。

真奈美「紗季～…」

紗季を見つけた瞬間紗季に飛びついた。

紗季「真奈美？どしたの？」

真奈美「おはよ…」

紗季から離れさっきの出来事を大まかに話した。

紗季「えぇっ？紫耀が？早く帰れなんか真奈美に言った事ないのに…」

真奈美「でしょ？なんか怖かった…用事って、そんな大事な用なのかな」

紗季「用事って…もしかして後輩に校舎案内するって話かな？」

真奈美「え…？なにそれ初耳」

紗季「さっき勇太が言ってたの！今日のオープンキャンパスに高校の後輩2人が参加してたみたいで紫耀と勇太で校舎案内してあげる予定だったんだって」

真奈美「でも勇太は振替授業なんでしょ？てことは…紫耀が1人で？」

紗季「ん～…そういう事になるね」

今まで紫耀はいつも私を優先してくれて、家の方向が同じで私の家は紫耀の家を越すのに一緒に帰る日は絶対家の前まで送り届けてくれる。

家に親が居ない日はそのまま家にあげたこともある。

さすがに体の関係は持ったことないけど、大半は1つのベッドに2人で横になってひっついて話している。

たまに腕枕をしてくれて昼寝したこともある。

紫耀が寝てる隙に抱き着いたこともある。

他の女の子や、紗季とは確実に違う特別な関係を築いていたと思っていたのに…

後輩に校舎を案内すると言うたったそれだけの理由に負けたのがとても悔しかった。

そして怖かった。

このまま私から離れて行っちゃうんじゃないかって。

真奈美「とりあえず発散しにパンケーキ行きますか！」

紗季「行きますか！」

そして私たちは学校を後にした。

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