____Destiny. (ページ29)

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- Sho side -

俺の声にブランコに乗っているじんが心配そうにこちらを見た。

紫耀「ごめ…」

結衣「この際だから全部言いますね」

Aちゃんと、俺と真奈美について話した事や、Aちゃんが俺の事で悩んでいた事、結衣ちゃんの怒りの声を全て聞かせてくれた。

結衣「本当はっ…ほんとは平野先輩の事好きなんだと思うんです。けどっ…平野先輩は過去に色々あっったし、……っ」

結衣ちゃんは話しながら泣き出してしまった。

俺は慌てて立ち上がり、いつもするように自分の袖で彼女の涙を拭こうとした。

だけど結衣ちゃんはその手を振り払った。

結衣「そんな事誰にでもするからみんな勘違いするんですっ。私は分かってるんで大丈夫ですけど、Aを本気で想ってるならこれからはもう今までと同じような対応してちゃ絶対あの子は手に入らないですよっ」

紫耀「……そうだよな。俺が変わらなきゃダメだよな」

結衣「とりあえず今は真奈美さんとの関係が不安なんだと思います」

真奈美か…

俺は決めた。

もう周りの目なんてどうだっていい。

Aちゃんに信じてもらえるまで努力する。

勇太「そろそろ帰ろっか。送ってくよ」

結衣「えっいいですよ1人で帰れます！」

さりげなくじんは自分のハンカチを結衣ちゃんに差し出していた。

結衣「ありがとうございます…」

勇太「さすがに高校生をこの時間に1人で帰すなんて出来ないよ(笑)行こっか」

じんは結衣ちゃんの肩に手を回し公園の出口へと歩き出した。

紫耀「おい、じん。そーゆうのがいけないんだぞっ！」

結衣「ふふっ神宮寺先輩はいいんです～！(笑)」

勇太「らしいで～す(笑)」

紫耀「なっなんだよそれ！俺だけがダメなのかよっ」

結衣「ふふふ(笑)頑張って下さい！」

じんと結衣ちゃんは公園を出て帰って行った。

俺もその後ちょっと夜風を浴びて頭を冷やしてから公園をあとにした。

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