____Destiny. (ページ23)

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いつの間にかトイレから結衣が戻ってきていて携帯を眺める私を不思議そうに見つめた。

結衣「住所、出てきた？」

『住所…？あ、あぁ！大学のねっ！出てきたよ！結構近いじゃん』

結衣「でしょでしょ～？…ついてきてくれる？」

お願いっ！と掌を合わせ目を潤ませて頼んで来たので行くだけ行ってみるか、と仕方なく了承した。

結衣「やった～！平野先輩に連絡してみてよ！」

『えっなんで？』

結衣「いや、もしかしたら案内してくれないかなーって(笑)」

『いいよそんな(笑)土曜日だし先輩授業ないかもだし』

結衣「そっかぁ…てかさっき私がトイレ行ってる間何見てたの？」

『何って？あぁ、これ？大学のこと検索してたらこれ…出てきてさ…』

私は先程開いたままにしてあった画面をそのまま結衣に見せた。

結衣「っえ！これって…」

『そう。真奈美さんのアカウント』

結衣「凄いどうやって見つけたの？(笑)」

『いや別に探した訳じゃなくて、KP大学って言う検索ワードにヒットしただけだよ…』

結衣「うわ～それにしても楽しそうだね～4人。…待って最後のやつなんなのこれ！#彼氏なうに使っていいよ感溢れすぎでしょ」

『…ね(笑)』

結衣「絶対これ盗撮しようとしてバレた時の素の感じだよね」

結衣も全く同じ想像をしていてなんだかおもしろくて笑ってしまった。

結衣「え、何笑ってんの？やじゃないの？」

『いやぁ、私も全く同じ推理だったからさ(笑)』

結衣「この人さ、絶対平野先輩の事好きだよね？ほら見て？」

結衣が私の携帯の画面をこちらに向けてきた。

そこに写っていたのは平野先輩が誰かの肩に寄りかかって寝ている写真だった。

結衣「授業の空きコマで私を枕だと思ってる人、だって」

平野先輩は付き合ってないと言っていたけど恐らく真奈美さんは先輩の事が好きで、きっと先輩もそれを受け入れていて特別な存在なんだろうな。

結衣「信じらんない！平野先輩陰でこんなことしといてAと仲良くなりたいとか言ってんの？腹立ってきた！」

何故か結衣が私の気持ちを代弁するかのように怒っていた。

結衣「うわ他にも載せてるよ～むかついてきた」

『もう見なきゃいいじゃん(笑)はい、返して携帯』

結衣は画面をそのままにして私に返してきた。

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