____Destiny. (ページ11)

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紫耀「真奈美は？先言いなよ」

平野先輩の隣に座る真奈美さんと言う女性が

真奈美「じゃあ…私はアイスコーヒー貰おうかな。ミルクとシロップも1つずつ貰えますか？」

そう私に微笑みかけた。

『あっはい。アイスコーヒー、ミルクとシロップ1つずつですね。かしこまりました。』

真奈美「紫耀は？どれにする？」

紫耀「俺も同じ、アイスコーヒーで。」

『かしこまりました。ミルクとシロップはどうなさいますか？』

紫耀「ブラックで」

『かしこまりました！ではすぐお持ちするので少々お待ち下さい！』

軽く一礼して厨房担当の生徒にオーダーを伝え、海人と結衣の元へ戻った。

真奈美さん…やっぱり彼女なのかな…

アイスコーヒー…私そんな大人な飲み物飲めないや。

結衣「A、大丈夫？」

『んっ？大丈夫だよ！全然大丈夫！』

海人「ドリンク、俺が持ってくよ」

『いや、いいよ。私行くよ』

ドリンクが出来たと声が掛かり4つのドリンクが乗ったお盆を持ち先輩の居る席へと向かった。

『お待たせしました。』

注文頂いた物を4人それぞれの前のコースターに置き、失礼しますとそそくさに席を離れた。

ほんの数分の出来事なのにどっと疲れが出た為少し裏で休む事にした。

鞄の奥から昨日詰めた小袋を取り出し、眺めていた。

海人「サボってんじゃねーよ」

『ちょっと気疲れ…(笑)』

海人が隣に座って来たので急いで小袋をエプロンのポケットにしまった。

海人「あいつら、マジでお前以外のやつが行っても何もオーダーしてこないし4人でずっと喋っててうぜぇ」

『え…まだいるの？』

高校の文化祭だから他のクラスも沢山の出し物をしてるわけで、1つのクラスに居座るなんてあまりないのに。

海人「余裕で。しかもしょ…平野と神宮寺とかドリンク飲み終わってるし」

『そう…なんだ…』

「海人～ドリンク運んで～！」

ホールが回っていないみたいで海人が呼ばれた。

海人「めんどくさ…お前も早く戻ってこいよな」

『ごめんごめん、トイレだけ済ませたら戻るね！』

海人「おん。後半は他のとこ回れるし頑張ろ～っと」

だるそうだけどどこか楽しそうな海人がカーテンの向こう側へと行ってしまった。

『さてと、トイレ行こうっと』

裏の扉から廊下に出て近くのトイレへ向かった。

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