深澤センパイの思惑通り。②［紫］ (ページ15)

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▽あなたside

オフィスに着くと阿部さんがお出迎えしてくれた。

阿「おかえりー。佐久間もお疲れ。」

佐「にゃーす！そう！阿部ちゃん！俺、契約取れたよ～！！褒めて！」

阿「凄いじゃん、佐久間。前言ってたとこでしょ？大変だったんじゃない？」

佐久間さんの頭を撫でながら褒め言葉をつらつらと並べ続ける。

佐久間さんも嬉しそうに、「でしょでしょ～」、「阿部ちゃんもっと！頭なでなでして！」と強請ったり、ほんとにわんちゃんにしか見えなかった。

岩「あ、佐久間こんなとこ居たの？早く戻って来いってふっかが。あいつなんかめっちゃ機嫌悪いんだよなー」

佐「えーめんどくさー」

岩「いいから早くしろって。」

佐「はーい、阿部ちゃんもAちゃんもまたねー！」

深澤さんの名前が出た瞬間、何故かビクッとしてしまって身構えてしまった。

··· 好きなはずなのに、逢いたくないし、話したくない。