深澤センパイの思惑通り。②［紫］ (ページ1)

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▽ 第3章：どうにもならない距離感ページ1

▽あなたside

それから、なにも進展なく季節が過ぎ、あっという間に冬になった。

朝起きるのも辛いし、寒いし。

たまたまエレベーターで深澤さんと一緒になった。

私はこんなにもドキドキしてるのにきっと深澤さんはなんとも思っていないんだろうな、そんなこと分かってはいても勝手に悲しくなってしまう。

深「Aちゃん、おはよ」

『おはようございます』

深「Aちゃん、ちょーもこもこじゃん。わら」

『だって、寒いんですもん。深澤さんコートだけで寒くないですか？』

深「んー俺は大丈夫」

なんて、会話をして目的の階へ着いてしまった。

深「じゃ、1日頑張ろ。」

『はい、では。』

いつも別れる場所で別れて、私も自分のオフィスへ向かった。