深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ9)

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▽あなたside

明日も仕事だしって、早めに切り上げることに。

目「A～帰ろ」

『んー··· 、かえる、』

だめだ、そんなにお酒強くないのに久しぶりにめぐと会ったからって調子乗って飲みすぎた。

ふわふわして、あんま頭回んない。

目「もー、ほら、早く立って。酒そんな強くない癖にペース早すぎだから。」

『だって、めぐとひさしぶりに、あえたんだもん、』

机に突っ伏したまま、めぐの言葉に何も考えず返していく。

目「 ··· ほんと、そーゆーとこ、」

『なんかいったー？』

目「や、なんも。ほら、早く立って」

めぐがなんかボソッと言ったけど聞き取れなくて、めぐに支えてもらってなんとか立ち上がる。

『んー、ありがとー』

足元が覚束無いまま店を出て、少し歩く。

···· めぐって、なんか良い匂いする、

『めぐってなんかこうすいつけてる？』

目「なんで？」

『いいにおいするー』

首筋に鼻を近づけてくんくん、と嗅ぎ込むとやっぱり良い匂いがする。

なんというか、優しい香り。

目「はい、酔っぱらいは大人しくしといて。はい、家まで帰れる？」

『だいじょーぶ、ありがと』

タクシーを捕まえてくれて、先に代金まで払ってくれたみたいで。めぐとばいばいしたあとすぐ眠気が襲ってきて目を瞑ったら眠ってしまった。