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▽あなたside
次、目を覚ますと少し明るくて、もう朝になったのだと分かる。
今何時だろ、そう思い携帯の電源をつけたら時刻は朝の5時56分。··· どうせ起きる6時半まではそこまで無いし、起きるか。
昨日と比べると起きた時のだるさがまるで違うので、もう治ったのでは、なんて思ってしまう。
···· あ、そういえば深澤さん、
リビングかな、リビングへ向かい、リビングに入るとソファに寝転がって口元までかかった毛布が。
口元まで掛けてんの、なんか可愛い、かも。
朝っぱらのリビングで、上司の寝顔みてニヤニヤしてんの私、なんかキモくない？
いやでも、寝顔可愛い深澤さんが悪いよね、
てか、まつ毛なが···ふさふさじゃん。
ジーッと寝顔を見ていたらごそっと動いたからそれに驚いて、離れようとするとガシッと腕を掴まれて、深澤さんが寝るソファへ身を乗り出す形になる。
『ふ、ふかざわさ、』
深「なあに、Aちゃん。朝からそんな熱い視線向けられると困っちゃう。」
『や、あの、』
深「ふふ、Aちゃんってさ、すぐ顔真っ赤になるよね。また熱ぶりかえした？」
『や、もう、だいじょぶです、』
いつもと違う、寝起きだからか少し掠れた低めの声で、囁かれるから嫌でも意識してしまうし、恥ずかしくなってしまう。
···· これじゃあ、まるで深澤さんが好きだと言ってるみたいじゃない。
深「··· Aちゃん、男の前でそんな顔見せちゃダメだよ」
『へ、』
深「そんな顔してたら取って喰われちゃうよ」
朝なのに、とか、そんなわけない、とか言い返せることはなんだってあったはずなのに、この時の私は少し、いや、だいぶどうかしていたのかもしれない。
『··· ふ、深澤さんになら、べつに、いいです、』
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作者名：速水 。
| 作成日時：2020年12月12日 1時
