深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ44)

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▽あなたside

寝室へ着いたあと、優しくベットへ下ろしてくれた。

『すいません、重かったですよね』

深「いーや？全然。むしろ軽すぎない？ちゃんと食べてる？」

『食べてます』

深「おでこのやつ、貼り替えてから寝よっか。それ、剥がしてちょーだい。」

もう既に熱のせいで暖かくなってしまった冷えピタを外して、深澤さんが差し出す手に置くと深澤さんがゴミ箱に捨ててくれて、新しいのを出して、

深「はい、前髪上げて」

『いや、自分で出来ますって』

深「もういいから、ね？」

今日の深澤さんは中々引いてくれない。いつもより強引というか····

言われた通り前髪を上げると、すぐ冷えピタを貼られる。

さっきとは打って変わってひんやりとして、少し身震いをしてしまうほど。

『ありがとうございます』

深「いーえ。はい、病人は寝る寝る～」

首あたりまで布団を掛けられて、寝室から出る間際に深澤さんは、

深「なんかあったら電話して。向こう居るから。おやすみ。」

そう言って微笑みながら私の寝室から退出していった。