深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ4)

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▽ ページ4

▽あなたside

『あの、じゃあ、これ受け取っておきますね。』

深「ん、さんきゅ。」

岩「じゃあ、俺らそろそろ次あるから行くわ。阿部もまたな、瀬良さんもまたね。」

『あ、はい。気をつけて行ってらっしゃい、です。』

深「ふは、(笑)行ってきます。」

くしゃっと笑った深澤さんの笑顔が、どうしようもないくらい可愛くて、心ごと掴まれたようで。

『 ··· 深澤さんって何歳なんですか？』

阿「何歳に見える？(笑)」

『えっ、えー ···、 25くらいですかね、？』

阿「俺より歳下じゃん(笑)ふっか今年で28だよ」

『ぅえっ！？28···見えない。阿部さんも27ですもんね、今年。ほんと見えない ····』

阿「何、ふっかのこと気になる？」

『いや、そういう訳じゃなくて···なんとなく気になったので。』

阿「ふふ、そっかそっか。あっ、俺ちょっと外に用事あるからふっかのそれ、処理しといてくれる？」

『あ、はい。分かりました。気をつけて行ってきてくださいね。そのまま直帰ですか？』

阿「んー多分。遅くなりそうだし。Aちゃんもまた無理して残業しすぎないでね。」

『了解です』

そのまま阿部さんを見送って、机の上の領収書を掴む。

ちゃんと必要事項も書いてあって、ただ店員さんが書いたんだろうなって文字と深澤さんが書いたんだろうなって文字が。

深澤さんって結構なんか、可愛らしい字書くんだなぁ、

····· てか、さっきから深澤さんのこと、気にしすぎじゃない？私。