深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ3)

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▽ あなたside

阿部さんに話しかけた2人は、きっと営業部の方で。

阿「あ、ふっかと照じゃん。とりあえず落ち着いたからねー。2人は外回りだったの？」

深「外回りってか、打ち合わせ？」

岩「こいつが相手さんに大事な話すんの忘れてたからそれ話に。」

阿「ふっかは相変わらずそうだね(笑)」

岩「いや、毎回その尻拭いさせられる俺の気持ちにもなれって。」

阿部さんの隣でぽかーんと3人の話を聞く。阿部さんの言う通り、ほんとに仲良いんだなぁ、とふわふわ考えながら聞き流していたら、多分深澤さんが、

深「これ、領収書ね。経費で落としといてー」

阿「ちゃんと裏、書いた？」

深「書いた書いたーぜってえ阿部ちゃんに言われるわーって思って。わら」

阿「当たり前でしょ。書いてないと受け取れないって何回も言ってんのに。」

深「忘れちゃうんだもーん。」

岩「うっわ、ふっかキモい。」

深「キモくねぇーわ！」

なんて、コントみたいなことするから、ほんとに仲良しなのが伝わってきて、思わず笑ってしまった。

『あ、すいません。ほんとに仲が良いんだなぁと思って。』

岩「ほんとに？」

『あぁ、阿部さんから良くお話聞きます。岩本さんと深澤さんですよね？初めまして。去年支社からこちらに異動してきた瀬良といいます。阿部さんにはとってもお世話になりました、、』

深「阿部ちゃん俺らが居ないとこでも俺らの話してんの ··· 照れるじゃねえか！」

阿「こっち来たばっかだから教えてあげただけだわ。自惚れんなバカ。」

なんか心做しか阿部さん、楽しそう。