深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ20)

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▽ ページ20

▽あなたside

何でこうなってんの。

目の前にはお昼ご飯を美味しそうに頬張る渡辺さんとその隣には佐久間さん。逆隣には「翔太、焦んなくても誰も取んないからゆっくり食べな。」と子守りしてるみたいな宮舘さん。

そして、私の隣には深澤さんが居て。

深「ありゃりゃ。2人っきりの予定だったんだけどなぁ(笑)」

『？』

深「Aちゃんの美味しい？」

目の前の渡辺さんと佐久間さんが騒がしくてイマイチなんて言ったのか聞き取れなくて少し、顔を近づければそう問われる。

『美味しいです！』

深「ふは、そっか。それは良かった。口、付いてるよ」

『ぅえ、どこですか？』

慌てて口元を拭うけど、深澤さんは頬杖を着いたまま「まだ付いてるよ」なんてケラケラ笑ってる。

『取れました？』「違う、こっちだよ」

深澤さんの細くて白い指が私のお昼のミートソースが色づいて、そのまま深澤さんはぱくっと食べてしまった。

『！』

深「ん、これ美味い」

心臓に悪いな、深澤さんって。

だからモテ男は困ったもんだ。