深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ2)

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▽あなたside

営業部の人達の話は全部阿部さんから聞いた話で、私は実際に会ったことも見かけたことも、視界に入ったことすらない。

なんやら阿部さんは、同期らしい。他にも沢山居るとかなんとか。

そして、何よりも顔が良いことで有名だと言う。

阿「ほら、良く岩本さんカッコイイよねーとか筋肉が～って話、聞くでしょ？あーあと佐久間とか翔太とか？名前、聞き覚えない？」

さくま、しょうた ··· 、良く経理の先輩が言ってるっけ。さくまさん来ないかなーとか。

『あるような、ないような ··· 』

阿「まぁ、そのうち会うと思うけどね」

『えっ、なんでですか？』

阿「んー？俺が仲良いし(笑)今はみんな新規のプロジェクトで忙しいみたいだし、接待とかの領収書持ってくると思う。だから嫌でも顔合わせることになるんじゃない？」

『えぇーーー、、』

阿「何、嫌なの？」

『嫌というか、なんというか ··· 、私、イケメンにはとっても弱いので ··· 』

阿部さんでさえちゃんと顔みて会話するのに2ヶ月掛かったのに。

阿「イケメンって思うからダメなんじゃない？なんも思わなきゃ良いじゃん。」

『いや、無理ですって』

なんて意味のわからん会話をしてたら背の高い人と少し猫背の人がこちらへ向かってきた。

？「あ、阿部ちゃん今日居るんだー」

？「あ、ほんとだ。阿部こっち居んの久しぶりじゃね？」

····· 早速誰か分かんない人来ちゃったよ。