深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ31)

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▽あなたside

私が好きなりんごジュースを手にした阿部さんが戻ってきた。

阿「はい、これ。Aちゃん、これ好きでしょ？休憩の時飲んでるじゃん、これで冷やしときな。」

『すいません、ありがとうございます』

頬に当てながらボーっとして、これから深澤さんと話す時どうしよう、なんて考える。

····· 今考えてもなんも案浮かばないや、

阿「ふっかなら今日、照と打ち合わせ行ったあと、そのまんま直帰だってさ。」

『そう、ですか、』

心做しかホッとしている部分もあれば、今日はもう会えないのか、と落胆する部分もあって気持ちが不安定。

こんなの初めてで自分でもどうすれば良いのかのんて分かんなくて軽くパニック。

阿「何考えてんのか分かんないけど、Aちゃんは、Aちゃんのまんまで良いんじゃない？きっとふっかもそういうAちゃんが好きだと思うよ」

なんて、柔らかな表情を浮かべながら言われるから、ホントにそうなのかもしれない、なんて思ってしまう。

でも、阿部さんと深澤さんは仲良しだし、同期らしいし、説得力は十分にある。

変に着飾るのだけは辞めとこう。