深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ24)

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▽ ページ24

▽あなたside

深澤さんが隣に腰を下ろして私の仕事をガン見。

··· さすがにそんな見られると、困る。

『あの、終わりました』

深「ん、お疲れさま。帰ろっか。」

会社の前まで出てさようならだけ言って別れようと思ってたのに、

深「ここで車で送ってあげたら格好良いんだろうけど、俺、生憎免許持ってなくてさー。Aちゃんも電車でしょ？送らせてよ。」

『で、でも、』

深「こんな夜に女の子1人帰すのはさすがに不安だもん。ね？」

そう言われて、さっき最寄り駅に到着。

深「Aちゃんの最寄りここなんだー俺と3つ違うねー。わら」

『あ、3つ先なんですか？』

深「翔太と舘さんもだよー」

····· 最寄りまで同じって、どこまで仲良しなの、

私のマンションまで着くと、マンション前に人影があって、凝視してみると、なんとめぐだった。

『え、めぐ？』

目「A、とふっかさん」

深「俺はおまけか。」

『え、めぐ、深澤さんとまで知り合いなの？』

目「まぁ、てか、連絡したのになんで返してくんないの。なんかあったのかと思った」

『え、ほんとだ···』

携帯の電源をつけるとめぐから沢山の連絡が来ていた。

『残業してて気づかなかったや、ごめんね』

目「いいけどさ、なんでふっかさんここ居んの。ふっかさんここ、最寄りじゃないじゃん。」

深「さすがに女の子1人で夜帰せないでしょ。」

目「 ··· Aは、ダメです。」

深「目黒のじゃないでしょ？」

『？』

私を挟んだ2人は何やらわたしには全く分からない話を繰り広げていて、脳内にははてなだらけだ。

深「Aちゃん、また明日ね。あ、ちゃんと目、冷やしときなね。」

『あ、ありがとうございます。おやすみなさい。』

深「おやすみ」

さっとめぐの方へ寄った深澤さんは、めぐに何か耳打ちしてから駅へと向かっていった。

この2人、仲良しなのか仲悪いのか良く分かんないや、

だって、耳打ちされたあとのめぐの顔が強ばったんだもん。