【ハイキュー!!】彼との相性は最悪です。【月島蛍】

7.かみさま。 ページ8

月島が飲んでたのは、まさに私が飲もうとしていた桃ジュースだ。




『そ、それ……………』



｢あぁこれ？

ほんとは別の買おうとしたんだけど間違えてボタン押しちゃったからこれで妥協してる｣




間違えて買ったのか妥協したのかそうかそうかへぇ。



『おま、おまえのせいで………私の桃ちゃん……………、

うわああああああああああぁぁぁ』



｢ちょ、うるさいんだけど。

そんな飲みたいならあげるから黙って｣



『え月島さま』



｢気色悪いからやめてくんない｣





ほら、と言って飲みかけの桃ジュースが頭の上に置かれる。

おま、危ないじゃないか落ちる。



結構飲んでたからそんなに残ってないと思っていたが、思いのほか2割くらいしか飲まれてなくて驚いた。




『ありがと月島！！！

意外と良いやつじゃん！！！』


｢うるさいよなに意外とって｣



そう言いながらいちごみるくを購入する月島を私は見てしまった。





いちごみるくって……………可愛いかよ。



『おとめだね』


｢ほんとうるさいね君。それ返してもらおうか。｣


『男だね』


｢…………男だね｣




何言ってんだこいつみたいな目で見られたので早々に退散。


桃ジュースの話を友達にすると、驚かれた。


月島って人気者だったのか。



｢てかA！！！

それ月島くんとか、かっ、かかかか、っ｣



『蚊？』



｢かんかっか、！！かんせ、っ｣




………………私の友達大丈夫なのかな？

ついに頭おかしくなった？




『月島のこと好きなら今度いちごみるくでも買ってあげれば？

喜ぶと思うよ…っ………ふふ………』




やばい。口元が緩んでしまう。


私がいまいやらしい笑みなのは確かだろう。


その証拠にさっきまで顔をゆでだこみたいに赤くしてた目の前の友達の顔は、

青ざめてドン引きしているじゃないか。




｢…………あんたに色恋沙汰なんて言ってもどーせわかんないでしょうね………。

(月島くんと間接キスなんて言ったって無反応な人だこれ)｣



『まるで私が恋も知らない小学生みたいな言い方』



｢見た目から小学生だから問題ないわよ｣



『月島みたいなこと言うなよ酷い』



｢月島くんと同じとか本望｣



『……………きも』





ガチで引いた。





＿＿＿＿＿＿＿所変わって


｢っくしゅ｣
｢ツッキー！？大丈夫！？風邪！？｣
｢いや……｣
｢あれ？いちごみるくにしたの？昨日、明日は桃飲むって……｣
｢……桃は売切だった｣

感謝。→←6.桃ジュース。

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