【ハイキュー!!】彼との相性は最悪です。【月島蛍】 (ページ20)

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18.月島到来。ページ20

翔陽に聞いて一緒に考えてもらう、という手もあったが、早々にダメだ、と首を振った。

だって提出物しか目に入ってないし。

私のプリントで時間を取らせる訳にはいかない。

『う"う"ん"んん…………』

腕を組み、頭を捻らせ、考えてみるものの一向に答えがわからず。

翔陽のできたぁあ！！！と言う声と、部室を出る勢いに流され、ドテッと横に倒れてしまった。

『いでっ』

が、起き上がるのも忘れ、そのままじっと考え込む。

そうしてまたしばらく経った頃。

ガチャ、と部室の扉が開く音がした。

｢…………うわ、なにしてんの…。｣

この声…………。

顔だけそちらに向けると、予想通り、ふわふわの金髪に、黒縁メガネ。

そして目が上に寄りすぎて痛くなるほど高い身長。

『……月島！！！！！？本物！！！！？』

ガバァッと起き上がり、四つん這いのまま、バタバタと月島の方に駆け寄る。

え、きもちわる、なんて言いながら顔を歪めている月島なぞ知らんこっちゃで腕をぐいぐいと引っ張る。

｢ちょ、まってなに、怖｣

『この問4がわからない！！！！！』

叫ぶ必要ないけどとりあえずわからないと言うことを伝えたいが故の声の大きさである。許せ。

｢うるっさ………、それだけ？
これはここ見て＿＿＿＿＿＿で、こうなる。

わかった？｣

先生より説明上手い高一ってなに。

『めっちゃわかりました！！！』

ぴたりと月島の真横にくっついて座り、うんうんと解説を聞いていた。

わかった！！と顔をあげる私の頭を、

良かったね。と言いながらぽんぽんしてくる。

『なんか手懐けられてる気分』

｢下僕にしてあげようか｣

『最悪むりきつ』

購買まで走って貰おう、なんて言う月島に、ジト目を向ける。

｢変な顔。ブスがますますブスになるよ。
…あ、もう手遅れか。｣

『なんだとこの！！！』

はい大乱闘開始。

ドタバタドテボカと、パンチしたり、顔を押されたりと、子供っぽく喧嘩。

…………というか一方的に攻めて、それを難無く止められてる。

『んがぁあああ！！！遮るなぁあ！！！受け止めろ！！！』

と、思いっきりパンチをしようとした時。

つん、と躓き、月島の方にぶっ倒れた。

『うわあ！！？』

｢は！？ちょ、！！｣

ドタンッ！！と、音を立てて倒れた私達。

おいおい！！大丈夫か！？と声も聞こえる。
部室の扉の音がしたので、多分先輩達だな。

『いてて……』

｢った……｣