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既読のままのメッセージを眺め、 画面を裏返しスマホを雑にメイク代の隅に置いた。
俺の苛立ちが目に見えて分かったのか 誰も俺に話しかけて来ない。
寧ろ、その方が有難かった。
聞きたいことは山ほど浮かぶのに、彼女から反応が無ければ 何も解決しない。
先を急ぐように、帰り支度を終えて、それでも 返答は無く、気持ちは沈んだまま 楽屋の外であらきを待った。
「 え〜、良いなぁ あの美人さん2人と連絡先交換できたの?羨ましい。」
スタッフさんは、まだ セットの片付けなど 仕事がある為か大勢 残っていて 廊下を慌しく行き来していた。
ふと、横をすぎた スタッフの会話が耳に残り、片方の女性の手を掴んだ。
「 その女の人まだ、中に居る?」
手を掴まれた女性は、え?と起きてることが分からない様子で瞬きを繰り返し、我に返った様に あぁ。と俺の問いかけに声を発した。
「 お2人でご飯に行かれるみたいで、後から私も合流する話になってますが、」
「 そのご飯屋さん、教えてくれない? 」
美人の連れも、やっぱり美人で 、会場内でも 言い意味で浮いていた 彼女たち。
スタッフの間で 噂になっていてもおかしくない。
もしも、店に行って居なかったら 帰ればいい、何時ものやり取りをまた始めればいいだけの 話だ。
行動しないと、こういう時に男って 決断力とか、感覚が研ぎ澄まされてるらしい。
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るるる(プロフ) - 凄く面白いです!これからも頑張ってください! (2020年12月11日 23時) (レス) id: b6f1a1f662 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - こういった言葉を濁しても分かりやすい性 的描写を書く場合はフラグを立てるのがルールです。フラグ立ててください。 (2020年10月28日 0時) (レス) id: 1314448094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんだ ぱーかー | 作成日時:2020年10月24日 22時