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通話終了の画面を眺めながら、ふと この感覚に覚えが合って 頭を無理やり動かす。
そう 無理やり。
今、俺 頭ん中 真っ白で 、出し切った感に… 。
あ 〜 、情が沸いた 相手との セックス終わりがこんな感じだわ。
ストン と、腑に落ちてしまった事に、彼女に対する怖さを覚える。
たかだか、数分の電話で 俺だけが 駆け引きをしていて、彼女は至って平然としていた 、その事実に気づか無ければ それで 終わり。
しかし、今でさえ深読みしてしまう俺は なんて面倒なんだろう。
でも、そんな 怖さより、先に出てきた 名前の無い感情に抗いようもない。
『 もしもし、 』
落ち着いた声が鼓膜を通して、脳内に響く。
もしもし、から始まった会話はホントに何の変哲もない 会話で、俺と彼女を隔てていたのは 彼女が発する言葉が敬語だと言うことだけだった。
簡単に リスナー と 配信者 の 線を超えてくるな。と言われているようで 余計に火がついた。
「 仮にもしも、志麻さん以外を推すとしたら、誰を選ぶ? 」
俺の可能性も、無くは無い。
カラオケでの2人の会話を聞いていたから。
『 … だから、この状況が 今 どれほどダメな事か分かります? なるせさん。 』
「 俺を選んでくれるんだ。」
口元は上がって、嬉しさで上ずった声は隠しきれていただろうか。
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るるる(プロフ) - 凄く面白いです!これからも頑張ってください! (2020年12月11日 23時) (レス) id: b6f1a1f662 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - こういった言葉を濁しても分かりやすい性 的描写を書く場合はフラグを立てるのがルールです。フラグ立ててください。 (2020年10月28日 0時) (レス) id: 1314448094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんだ ぱーかー | 作成日時:2020年10月24日 22時