彼ら 性格に難あり。【 歌い手 】

これが妥当 ページ17

you .









私は 今、絶賛 限界オタクを存分に発揮しています。







「 何時まで、ドア開けたまま突っ立ってんだよ。 」



『 すみません、すぐ閉めさせていただきます。』






カラオケボックスって、VIP席とかあったっけ？
部屋の選択ミスってないかな、？

宴会でも今から始まる感じかな？？
仕事しろって事で私は呼ばれたの？


いや、一応 黒服ですけども。

できれば、私の質問に全てお答えいただいても？







『 私の目が正常に機能しているのであれば、あちらの男性はなるせさんですよね？ 』



「 何で ずっと敬語、 すげぇ 違和感。」






笑ってる場合じゃないのよ、私は 。
君の違和感ってほんとにそれであってる？






『 これは、完全なるプライベートとやらだよね？ 』



「 どうも、なるせです。」




『 …僭越ながら、存じ上げてます。』





心の中で、ヒッ 、なんて 失礼にも歓喜の悲鳴を上げてしまって大変申し訳ありません。
健全な私情です、リスナー全員の反応を代表してます。




「 ははっ、なんか悪いことしてる気分。… リスナー さんですよね？」


『 すみません、お金 ここに置いときます タクシーで即 帰ります。』





ご存知だよ、なるせさん ご存知じゃんか。
もう、顔なんかさっきから見れてないのに、何か 緊張で せり上がってきそう 胃液が。
汗ばんだ手でお札をそっとテーブルに置こうとすれば、上から重ねられた手に、変に手を引っ込めることもできず顔を上げて その手の主を見つめた。









「 いやいや、帰らそうなんて思ってませんよ。そのお金しまって？ 」






余計に訳が分からないです、なるせさん。













経緯を話すと長いんだけど、要約すると、男友達に呼ばれて行った先に とんでもない人いた。


















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