◎JIN_side◎ ページ19
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_____スンヒに振られた。
俺はまた１人。
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俺は恵まれない家庭に産まれた。
父は短気な人で、物心がついた頃から毎日『暴力』を目にして育った。
母と父の間に愛などなかった。
毎日俺の前で怒鳴られ、罵られ、殴られる母親。
それでも奴と別れなかったのはきっと、俺の存在だろう。
奴の収入がなかったら俺を養っていけない。
母はそれも分かっていたのだろう。
昔は優しかった母親も時が経つにつれて、さすがに気が病んだのだろう。
特に俺に対して関心を示さなくなった。
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そんな中育った訳だから、もちろん学生時代は荒れたよ。
酒や煙草、ケンカも当たり前。
柄でもない事を必死にしていたのも、母親にかまって欲しかったからかもしれないな。
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そんな時出会ったのがスンヒだった。
あいつはこんな俺を好きだと言った。
父にも母にも愛されなかった俺は、人の愛し方なんてもちろん知らなかったけど
断る理由もなく俺たちは付き合い始めた。
それなりに付き合いは順調だったが
『人に愛される』というのは想像以上に気持ちのいいもので。
それを知ってしまった俺は、正直何度か浮気もした。
だって、俺のこと「愛してる」って言うんだぜ？悪い気なんてしないでしょ？
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そしてついに、ある女と浮気してるのが見つかって振られた。
自業自得だ。
でも心に穴が空いたようで苦しかった。
今まであんなに他の女とも遊んだくせに。
別れてからも酔った勢いで他の女とキスしたくせに。
_____なのになんでこんなに苦しいんだ？
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あぁそうか。
俺はまた１人になるのが怖かっただけなんだ。
また、誰にも愛されない日々が来るのが怖かっただけなんだ。
“愛してくれる” 君が好き。
“愛している” 自分が好き。
決してスンヒ自身を愛してた訳じゃなかったんだ。
あいつらは口では『愛してる』なんて言うけど
もう俺には何が『愛してる』のか分からないよ。
そんなことに気づいて自己嫌悪に陥っていた時だった。
(だから俺は彼女がキスしようとしてきた時、
ないと分かってる薬を探しに立ち上がったのにさ…。)
天使のような悪魔が俺に囁いてきたんだ。
_____「私を……抱いてください。」
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ﾅﾋ(プロフ) - みーさん» みーちゃん！！！！hshs (2015年10月16日 0時) (
レス) id: cccd6b035e (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いいかんじ(わたしは誰でしょう←) (2015年10月16日 0時) (レス) id: 652a57fda0 (このIDを非表示/違反報告)
ﾅﾋ(プロフ) - みささん» うわぁありがとうございます！(泣)これで毎日こちらも更新するのが楽しみです(^^)頑張ります！！！ (2015年10月13日 17時) (レス) id: cccd6b035e (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ナヒさんお誕生日おめでとうございます。毎日楽しみに読ませてもらってます。ありがとうございます。 (2015年10月13日 17時) (レス) id: 98a1d5ddff (このIDを非表示/違反報告)
ﾅﾋ(プロフ) - miniさん» コメントほんとに頑張る糧になってます(泣)ありがとうございました！ (2015年10月8日 15時) (レス) id: cccd6b035e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅﾋ | 作成日時：2015年10月1日 20時
