26.二度目の再会 ページ26
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他愛もない話をしてもんちゃんと盛り上がっていたら、いつの間にか街中に来ていた。
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“今、どこにいるの？”
“街中だよ。”
“なんか、買い物するの？”
“ううん、街中から帰った方が近道だからさ。”
“へえ、そうなんだ。てか、久々にAの家に行きたいなあ。”
“仕事が落ち着いたから、いつでも遊びに来てよ”
“やったあ！なんかAの家って落ち着くんだよね(笑)”
“初めて言われたんだけど(笑)”
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もんちゃんとの会話にへらへらと笑いながら真っ直ぐ道を歩いていると、その途中で人だかりを見つけた。
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誰かがいるのかな？って思ってたけど、みんなスマホを片手に大きなスクリーンを撮っていて。
なんとなく気になったから、私もスクリーンに視線を向けた。
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“話、だいぶ逸れちゃったけど今日は公園に行くの？”
“今日はねー。会えない気がしたから行かない…よ”
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その瞬間、
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“そっかあ…、いつか会えると良いね。その男の人に。”
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最早、周りの声なんて聞こえなくて。ただ、流れている映像を食い入るように観た。
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“A？聞こえてる？”
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『今の渡辺翔太のビジュ良くない？』
『わかる！でもさ、翔太くんって常にビジュいいじゃん』
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隣で、高校生の子たちが楽しそうに話していた渡辺翔太って言う名前だけが
ダイレクトに頭の中に入ってきた。
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…もしかしたら、同姓同名かもしれないし。きっと渡辺さんに似た顔の人かもしれない。
そう思ってぱち、ぱち、と瞬きを何度もして映像を観るけど。
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「嘘でしょ…」
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“ん？電波悪いの？聞こえてる？おーい”
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ドアップで映された時にみえた、ぷっくりとした涙袋に唇の近くにあるホクロ。そして、薄い唇。
あんな綺麗な顔の人を忘れるはずがない。
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ーーー…「お礼とかはいいからさ、その代わり俺の名前を絶対覚えてて」
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スクリーンの向こう側で歌って踊ってるアイドルはあの渡辺さんなんだと。
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おなべ(プロフ) - 秘 月さん» 読んで頂き有難うございます♡！お気に入りだと言って頂けてとても嬉しいです´›﹏‹`更新頻度に差がありますが、是非最後まで楽しんで読んで頂けたらと思いますˊᵕˋ (2022年6月24日 21時) (
レス) @page39 id: dc1f7e9b19 (このIDを非表示/違反報告)
秘 月(プロフ) - コメント失礼します…！ このお話ほんっとにお気に入りで、渡辺くんとの関係性とかも毎回ワクワクしながら読んでます！ 作者様のペースで更新頑張って下さい^^ (2022年6月24日 16時) (レス) @page38 id: 269ba6d569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おなべ | 作成日時：2022年5月12日 22時
