伍拾伍.優しさ ページ10
「ここにいろ」
そう言って、邸の中の一角に連れられた。
もうすぐ日も暮れる。
なのにここに居るのか？
「あの...」
「てめぇ 体が弱ぇんだろォ」
風柱からの口から出た言葉に驚いた。
弱い？体が？
産屋敷に何かを吹き込まれたのだろうか？
それよりも、体の心配を？
この男が...
「お館様から聞いた
てめぇ 体が弱ェからあんまり日の下に居られねぇんだろォ
だからそれかぶってんだろ」
私がかぶっていたフードの先がくっと優しく引っ張られる。
風柱の顔が全く見えない。
けれど、声色はとても優しかった。
「俺は警備に出る お前はここで寝てろォ」
私から離れ、背中を向けて去っていく。
風柱の背中は大きい。
けれど、何処と無く儚い。
鬼を憎むべくして剣士の道を進んだ鬼殺隊の人間は数多くいるだろう。
肉親や愛する人を殺された気持ちは分からないけれど、それでも私は鬼を憎む気持ちは分かる。
「風柱」
消えようとしていた背中に呼びかける。
振り返りはせずに、風柱は足を止めた。
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とく(プロフ) - とても面白いです！続き待ってます！ (7月20日 19時) (
レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - とても感動しました。続きお願いします！ (2020年3月21日 22時) (レス) id: 267821d46f (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - 続き楽しみにしてます！応援してます！！ (2019年9月6日 20時) (レス) id: 9e76d01d1a (このIDを非表示/違反報告)
笑陽(プロフ) - 続きが気になります！！ 更新待ってます!!!!!!!!!!!!! (2019年8月11日 1時) (レス) id: f0261dc739 (このIDを非表示/違反報告)
純（仮） - 続き凄い気になります (2019年7月24日 17時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：捺稀
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年5月15日 0時
